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「節税と課税の繰り延べの違い」、そして「キャッシュアウトを伴うかどうか」の違いを学んだら個別の論点に移る前に、「節税か課税の繰り延べか」「キャッシュアウトの有無」で4パターンに整理しましょう。
- ①キャッシュアウトを伴う節税
- ②キャッシュアウトを伴う課税の繰り延べ
- ③キャッシュアウトを伴わない節税
- ④キャッシュアウトを伴わない課税の繰り延べ
※なお、上記の分類は「所得」に対して課税される税目(所得税や法人税等)に関するものであり、そのほか、所得に対する課税とは違った視点から対策を考えなければならない税目(消費税、相続税)もありますが、それはまた別途で説明します。
これらの分類を理解していないと、採用しようとする節税手法が
・経費を使って(キャッシュアウトして)、税率相当分だけ安くモノやサービスを買いたいのか
・キャッシュアウトなしで非課税や税額控除の制度を使って節税したいのか
・課税される時期をコントロールして税率が低い時期に益金をたくさん発生させることでトータルの税金を減らしたいのか
・節税にはならないが、税の繰り延べをして手元に現金を残し、資金運用の効率を高めたいのか
等のうちのどれにあてはまるのか、その違いがわからず有効な節税対策ができません。
節税のアドバイスが欲しいと税理士に相談する前に、節税手法の大まかなカテゴリを知っておくことが大事なのです。
税理士に「なんだかわからないけど、うまいこと節税対策やっといてよ」と言うよりも、もっと具体的で有効な対策がとれるようになるはずです。
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(次回「意外と知らない節税の基本| カテゴリごとに節税方法を理解する」へ続く)